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破産のバレンタインデー?

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明日は、年に一度のバレンタインデーがやってきます。恋人がいる人もいない人も、このデリケートな季節になるとみんな悩み始めます。

いくらのプレゼントを贈ったらいいか?どのレストランを予約したらいいか?何人分の義理チョコを準備すべきか?誰にあげて、誰にあげるのをやめようか?ああ~、悩みは尽きません。

台湾では実はとても単純です。相手がいる場合は、自分が今付き合っている男性や女性にプレゼントを贈ります。夫婦同士の場合は、お互いに贈ればいいのです。会社の異性の同僚や他の家族にあげる必要はないので、実に気楽です。普通男性たちは、バレンタインデーの前に花屋で恐ろしく高価な薔薇の花束を予約して、当日ガールフレンドや妻に贈って彼らの誠意を表します。

一方、女性たちは花を受け取る時に、幸せでたまらないといううっとりとした表情を演じて応えます。台湾のバレンタインデーはチョコレートを贈ることはあまりなく、アクセサリーを贈ります。ネックレスやブレスレットが中心です。ペアウォッチや現金や、その他のプレゼントを贈る人もいます。プレゼントだけでなく、当日は高級なレストランで恐ろしく高価なバレンタインディナーを食べてこそ合格と言えます。そのため、バレンタインデーのたびに、いつも大散財することになってしまいます。その上、台湾では旧暦の七月に中国式の七夕情人節があり、男性たちはみなたいへんな思いをします。

バレンタインデーの義理チョコについてウィキペディアを調べたところ、女性がバレンタインデーに日常の感謝の気持ちを込めて恋愛感情のない男性に贈ると同時に、3月14日のホワイトデーにはお返しを期待するもので、これは日本特有の文化であると書いてありました。簡単に言えば、女性たちが職場でお世話になっている人や、家族の中では父親や兄弟などに対して、感謝の気持ちを込めて贈るお礼なのでしょうか?

しかし私は、バレンタインデーにチョコレートをもらえないことは、みじめでも可哀想でもないと思います。調査でも、日本の男性は義理チョコをもらうのをいやがっているそうです。最初から、相手が自分を思ってくれるプレゼントではないことがわかっているし、義理チョコは大体どれも安物なのです。おいしいかどうかは気にしないとしても、もらった後はお返しをしなければならず、結局女性もわけのわからない大金を費やして義理チョコを買うことになるわけです。人を破産させるバレンタインデーでは、まったく幸福など感じることができませんよね。

私は、バレンタインデーに相手を最も感動させるのは、高価なプレゼントでも、高いレストランでもなく、心からの愛の気持ちを伝えることが大切なのではないかと思います。みなさんが楽しいバレンタインデーを過ごされるように願っています!最後に一言:今年は義理チョコを買わなくていいですよ~!!

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★この文章は 東京流行通訊 2012年2月10日第5号(通巻第299号) より

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