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外国人の見た日本

「What do you like about living in Japan(日本に住んでいて一番気に入っていることは何)?」――日本に20年あまり住んで、日本人の好奇心から来るこの質問を無数に受けたが、そのたびに直感の背後にある理由を説明するのに苦労した。だが、最近日本に住む外国人たちの答えを読んでみて、彼らが持つ共通の感覚は、実は人種も国籍の違いも超えて、すでに異郷に対する深い愛情に昇華しているということに気ついた。この気持ちこそ「国際人」を誕生させるのに最もよい土壌なのではないだろうか。

ジャパンフォーラム」で、上記の質問に対する答えと議論が、熱く語られている。――日本に生活したことがある外国人たちは「日本の一番素晴らしいところ」として以下の点を挙げた。第1位は「平和で穏やかな人々」。特に日本の治安の良さについては、老若男女を問わず、また昼夜を問わず行動できるという点で、アメリカの男性もイギリスの女性も口をそろえて賞賛している。第2位は「移動手段の便利さ」。電車や地下鉄が網の目のように張り巡らされ、時間通りに発着し、都心に住んでいれば自家用車も必要ない。ベルギー人の男性は、この点を「第1位」に挙げている。

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その次に来るのは「道の綺麗さ」。マレーシア人、インド人、オランダ人、フランス人などの目から見ると、「日本の道には落書きが少ない」「広々として混雑していない」ということになる。また、「安くておいしい食べ物」は、日本に住む外国人に無限の生活の楽しみを与えているに違いない。オランダ人とイギリス人が賞賛しているが、あるアメリカ人は、各種のおいしい食べ物が待っていてくれる日本を「大きな居酒屋」と表現している。もちろん、「日本の祭り」と「日本式の住まい」も彼らを大いに引き付けている。イタリア人の女性は、「祭り」を通じて人の温かさを感じ、メキシコ人の男性は浴衣の女性を「かわいい」と言う。お風呂、畳、そして床に寝る布団の習慣は、メキシコの男性、シンガポールの女性、そしてアメリカの女性に、故郷を思う気持ちを忘れさせてしまった。

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そして、「礼儀正しさと、助けてくれること」という美徳は、間違いなく外国人の生活を最も快適なものにしている。アメリカ人の男性と女性は、「日本は世界で最も異文化を認める国」「日本人は気兼ねせずに一緒に過ごせる国民」「清潔できれいな身なりで、礼儀正しく、静かで温かい」「日本では本当に親しくならないと不平不満を言わない」と述べている。

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近年、隣国の急速な成長を前に、自分たちを比較して「病的な国民」と自己批判する日本人学者がたくさんいる。自分を反省して世に警鐘を鳴らすのは、悪いことではない。しかし、気持ちを煽って民族の劣等感を誘導するのは、まったく必要のないことだ。生存していくことができる民族はいずれも、素晴らしい本質を必ず備えている。半世紀前にフォークナーが「Impressions of Japan」で、その純朴で誠実な国柄を描いたが、今日の外国人は日本を見て、この美しい島国から発する最も純朴な心の声を聞いているに違いない。(姚遠執筆)

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この文章は東京流行通訊より

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