日本語の発音が「うどん」なので、中国語では「烏冬(ウードン)麺」と訳すこともありますが、台湾では「烏龍(ウーロン)麺」と言います。
最初のうち、食べたことがない人の多くは、この名前を見て、ウーロン茶を入れて煮た麺だと誤解していたようです(笑)。うどんはシンプルで、食べた人がおなかいっぱいになれる日本の伝統的な麺料理で、おやつにもなるし食事にもなります。
材料や調味料にも特に制限はなく、最もシンプルなものは生卵、醤油、ネギのみじん切り、湯葉などをのせたものですが、大きな海老天やてんぷら、豚肉、野菜などをのせたものもあり、汁もクリアなもの、カレー味、味噌味など無数のバリエーションがあります。
日本人はどこにうどんを食べに行くのでしょうか?一般には専門店に行きますが、ファミレスや駅の立ち食いの店でも食べることができます。ところでご存じでしたか?以前から「日本のうどん王国」と呼ばれている四国の香川県で販売される讃岐うどんは、店舗が一般店、セルフサービス、製麺所の3種類に分けられているのです。それぞれ注文の仕方やメニューも異なります。機会があれば、全部行って食べてみてください。
香川県でうどん店を経営しているのは、多くがおじいちゃんとおばあちゃんです。彼らは朝早く起きて麺を作るので、店じまいの時間も早いです。毎日三食うどんを食べる香川県民もいます。香川県民は、誰もがうどんを食べて育ったと言えるでしょう。現在日本全国各地に讃岐うどんを販売する店舗がありますが、やはり本場のおいしさにはかないません。
前回瀬戸内海の取材をした時に、私は香川県でとてもシンプルなかけうどんを食べました。口の中に吸い込んだ麺をかむと非常に弾力があり、米のような香りがしました。スープもよくしみていて、私はすぐにおかわりをしました。本当に、食べ始めると止まらなくなるほどおいしいのです。
その日、私はとても面白いうどんのパスポートを手に入れました。このパスポートは、中についているクーポンで割引をしてもらえたり、抽選に参加したりすることができます。賞品には、瀬戸内海国際芸術祭2013の鑑賞パスポートや、旅行宿泊券などがあります。香川県でどこを観光したらいいかわからない場合は、パスポートに人気観光地の説明が載っており、とても便利で実用的なパスポートなのです。
このすてきな「うどん県パスポート」は、香川県内の各交通機関や観光地にあって、例えばJR高松駅前のインフォメーションプラザ、高松空港の国内線到着口、さらには香川県内のホテルなどで無料で配布しています。
たいへん残念なのですが、ここで私はみなさんにお別れの言葉を述べなければなりません。長い間みなさんから「東京流行通訊 哈日杏子の特別コラム」を応援や励ましをいただき、本当にありがとうございました。みなさんがすばらしい2013年を迎えられるように願っています。また、みなさんとお会いできる日を楽しみにしています。
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< ★ この文章は東京流行通訊 2012年12月28日 第50号(通巻第344号) より ★ >
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