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すき焼き

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さあ!すき焼きをがっつり食べて元気を出そう!

暑くて食欲がない時は、さっぱりしたものを食べるのではなく、むしろ疲れた時にはしっかりした味のものを食べる方が、かえって味覚が刺激されて食欲が増進されます。すき焼きこそ、私に活力を与えてくれる最大の功労者と言えるでしょう。

すべての日本料理の中で、私が最も好きなのがこのすき焼きです。何と言ったらいいか、とにかくあの甘みのある醤油の香りにどうしても抵抗できなくなるんです。もちろん最も重要な点は、すき焼きの牛肉として上等な肩ロースが使われているということで、そのおいしさは常人にはとても抗えるものではありません。柔らかい牛肉と、適度に甘辛い調味料。あ~、一口食べたら止まらなくなって、たちまち食欲が湧いてくること間違いなしです。

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関東地方では、すき焼きのことを昔は「牛鍋」と言いました。この有名な日本料理は、国内各地で調理方法が大きく異なっています。こうした食べ方は江戸時代にさかのぼると言われています。当時の農民は作業中におなかがすいた時、鋤の金属片の部分を鉄板の代わりにして、魚や豆腐を焼いて食べたので、「すき焼き」という名前になったのだそうです。

関東風のすき焼きは、たれに醤油、みりん、砂糖、酒などを入れ、甘辛い味で、お年寄りや子供にも向いています。北海道や新潟ですき焼きを食べる場合は、牛肉ではなく豚肉を入れるそうです。これは、昔これらの地域で牛肉が非常に高価で、その土地の人々に牛肉を食べる習慣がなかったためです。また、愛知県や滋賀県はもっと面白くて、彼らはすき焼きに鶏肉を入れます。野菜についてもそれぞれ違いがあり、もやしやじゃがいもを入れて煮る地方もあるそうです。

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すき焼きの食べ方は、まず鍋を温めておいてから、牛の脂身を鍋にのせて融かし、ねぎを入れて香りを出します。次に、牛肉の薄切りを鍋底に敷いて、肉の上に砂糖を振りかけて少し焼いたら裏返します。肉が7割程度焼けたら、たれをかけて食べます。食べる時は、卵汁につけて食べると、味がまろやかになります。主役の牛肉以外に、すき焼きに不可欠な基本材料には、春菊、豆腐、ねぎ、しらたきなどがあります。

東京でおいしいすき焼きが食べたければ、創業明治28年(1895年)で、百年以上の歴史を持つすき焼き専門店「浅草今半」を強くお薦めします。ここの牛肉料理は、日本国産の黒毛和牛を使用しており、肉質がすばらしく、口に入れると溶けるようで、夢中になること請け合いです。みなさんがとてもとても疲れた時は、私のようにすき焼きをがっつり食べて、元気を出してくださいね!

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★この文章は東京流行通訊 2011年6月24日第23号(通巻第269号)より

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