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食玩

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日本人の完璧を求める姿勢と手仕事の精巧な技術は、本当に「一流」です。

例えば、一つ一つが芸術品のような和菓子や、和服の上に一筆一筆描かれた、複雑でその地方の風情をよく表現した図案や、本当に魂を持っているかのような日本人形などは、どれも私が賞賛してやまない工芸品です。

こうした一目見ただけで日本人の細部にわたる探究心が感じられるもの以外にも、私が思わず「すごい」と叫んでしまうものがあります。それは、食べ物のミニチュア模型です。

私が食べ物の模型に夢中になったのは、好奇心で食玩を買ったことから始まりました。食玩とは「食品玩具」の略称で、もともとは子供たちの興味を引くために、お菓子の箱につけられた「おまけ」でした。基本的にこうした食玩はセットとしていくつかの種類が同時に出るので、収集欲をそそられます。

その後、こうした模型の人気が高まって、大人も食べ物模型収集にはまるようになりました。大人の収集家はおまけがほしくてお菓子を買うので、食玩は玩具の方が主役になり、もともと主役だったお菓子の方がおまけになってしまいました。面白い現象ですね。(笑)

食玩の中で私がいちばん好きなのは、ミニチュアの食べ物模型です。あちこちで夢中になって集めた結果、私の家には満漢全席、学校給食、駅弁、寿司、カフェのお菓子など、さまざまな種類の食べ物のミニチュアが集まってしまいました。これらを全部まとめて一列に並べると、とても壮観な光景になります。

一つの食玩は350円~500円ぐらいで、高価な収集品ではありませんが、これらの模型をあなどらないでくださいね。どの料理も造型的によく似ているだけでなく、色づけや食材、食器の質感の上でも本物そっくりなのです。

トウモロコシの粒、カレーの中のじゃがいも、蒸した魚の上にかけられた白髪ねぎなど、どれも細かく作られています。カメラを上手に使って何枚か撮影したら、ちょっと見ただけでは本物のおいしい料理のように見えるので、長く見ていたらおなかが鳴ってくるかもしれません。

先日書店で、食べ物の形をした、とてもきれいな消しゴムを買いました。寿司、和菓子、ケーキ、中華料理、日本の定食など、種類が多く、細やかに作られているだけではありません。ラーメンは蓋を開けることができ、中には本当に麺が入っていますし、ペットボトルの蓋も開けることができます。こっそり教えてあげなければ、写真を見たみなさんはそれらが全部消しゴムであることに気づかないかもしれません。

遠くから見ても近くで見ても完璧な食べ物の模型を買ってきて、自分で楽しんでもいいし、プレゼントにもぴったりでしょう。自分の好きな食べ物の模型を探し、全部そろえて、永遠のコレクションにしてみてはどうでしょう。

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< ★ この文章は東京流行通訊 2012年9月28日 第37号(通巻第331号)より ★  > 

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