あ~、暑い!毎日35度以上の酷暑の中にいると、冷たくておいしいかき氷は、正に今すぐ命を救ってくれる仙人の妙薬のようなもので、食べた瞬間に暑さを和らげてのどの渇きをいやし、うっとりと幸せな気持ちにしてくれます。今日は私の大好きな、絶対食べなければいけない三種類のおいしい日本のかき氷をご紹介しましょう。
まずイチオシなのは、私が2011年9月に伊勢神宮の取材に行った時、内宮付近の「おかげ横丁」という商店街で食べた「赤福氷」です。
食べたことのない人は、この名前をすごく特殊なものに感じるかもしれません。でも詳しい人なら誰でも、伊勢神宮で最も人気のあるお土産が赤福という名前のお菓子であることを知っています。柔らかくて歯ごたえのある餅の外側を口どけのいいあんこがしっかり包んでいて、一口食べたらやみつきになること間違いなしです。熱いお茶を飲みながらこのお菓子を食べると、とても幸せな気持ちになります。
問題は、暑い日に食べるとちょっとのどを通りにくいということです。そこでこの店では、毎年夏になると、期間限定のかき氷バージョンを発売するのです。それは、香りの高い抹茶蜜をかけたかき氷の中に、赤福の材料であるあんこと餅を入れたもので、「赤福氷」と名付けられました。1961年に発売されてから今まで飛ぶように売れ続け、五十年以上の間、夏の店先はいつも人でいっぱいです。ですから、みなさんが赤福氷を食べたいならば、行列を覚悟する必要があります。この絶品は、赤福の五十鈴川支店で食べることができます。
次にお薦めしたいのが、日本の縁日で寺院の周辺に集まった屋台で売られているかき氷です。不思議なことなのですが、かき氷の上に赤や緑や青のシロップをかけただけのこの簡単な味が、実に魅力的なのです。平安時代にすでに同じような食べ方が登場していると言われていますが、日本で最初のかき氷機は、1887年に村上半三郎が特許を取ったものだそうです。西洋風のアイスクリームやスムージーもなかなかおいしいのですが、私はこの懐かしい気持ちがする、爽やかで低カロリーの日本式かき氷の方が好きです。あまりに気に入ったので、その後私はかき氷専用のシロップを買って、家でも作るようになってしまいました。炎暑の日に食べると、もうおいしくて夢中になってしまいます。
最後にご紹介するのは、厳密に言うとかき氷ではなく、冷たい創作デザートです。これは北海道の富良野限定のメロンソフトクリームです。手に持って食べる普通のソフトクリームとは全然違って、半分に切ったメロンの上に濃厚なソフトクリームを載せたものなのです。この食べ方を発明した店では、この商品を「サンタのヒゲ」と名付けています。値段は一個1000円です。
この他にも、アイスクリームの上に十勝産の小豆を載せた「サンタのへそ」があり、値段は1100円と安くはありません。でも、甘くておいしい北海道のメロンの果肉とアイスクリームを同時に味わえ、食べ方がとても新鮮で、口当たりも爽やかでしつこくありません。私は2007年に富良野に行って一回食べましたが、それからずっと恋しく思っていて、是非もう一度食べたいと思っています。
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< ★ この文章は東京流行通訊 2012年8月3日 第29号(通巻第323号)より ★ >
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